INTRODUCTION錆色のアーマとは

漫画・アニメ・ゲームなどを原作とした “2.5次元舞台”。
その流れとは逆に、まず舞台版が生まれ、
そこから様々なメディアミックス展開を図っていく “逆2.5次元” とでもいうべき、
前代未聞のプロジェクト、それがこの「錆色のアーマ」である。

戦乱の世を舞台に、天下統一を夢見た男たちが、
企み、惹かれ合い、裏切り、葛藤するそれぞれの生き様を描き出す、
実際の史実に基づいた、完全オリジナルストーリー。

2017年6月に舞台版からプロジェクトを始動し、
2019年1月にはプロジェクト第2弾として
KADOKAWA「月刊コミックジーン」にてコミカライズの連載がスタート。
2019年6月には、続編となる「錆色のアーマ」 -繋ぐ-が上演され、
同時にプロジェクト第3弾としてアニメ化が決定。
今後のさらなる展開に期待が寄せられている。

此度は「錆色のアーマ」初となる外伝。
新たな“巡り合わせ”の物語が今、幕を開ける―

STORYあらすじ

影が走る。

“梟”

日の御門に仕えし精鋭集団。
ある目的から各地に散りし神器、十種神宝(とくさのかんだから)を求め暗躍する。
その圧倒的な殲滅力から時には暗殺集団と呼ばれることさえあった。
その梟において最強の呼び声高き橘三兄弟はいま、熊野の神域を目指し走っていた。

一方、秀吉との戦を脱した紀の国、
雑賀衆は新たに紀州の山奥に里を移そうとしていた。
紀の国筆頭藤白は、鶴首、黒氷、アゲハの三人のアーマ使いを連れ
熊野権現に里神を迎える願いを立てに、熊野の神域へ向かう。

そして神器を求め、妖の影もまた神域に向かい蠢く。

瞬間、水の音がした。
その神域は神の元に願いを立てる者を選別し、禊の試練を与える。
その中で彼らが“再会”するものとは・・・?

錆色の鼓動が、また。碧空の梟が羽ばたく。